強迫性障害とは
強迫症状は神経過敏の症状ですが、同じ過敏と言っても、心の問題の過敏もあれば、器質性の過敏もあります。強迫性障害を心因性とか、不安の病気と考えるのは極端であり、人によってはそうなのですが、そういう人ばかりではありません。むしろ、そうではない…
HSP・HSC(敏感気質)と神経質の違いは何でしょう? HSP・HSCは、敏感な感じ方をする気質で、小さなことも気になってしまいます。気質は日本語的には気の質ですから、体質と違って、感じ方や考え方の性質と考えることができますが、性格と違って、元々から備わ…
強迫は慢性症状で、その過敏性は一般とは全然違うので、強迫症の人は、人とうまく共同生活するのは困難です。 強迫症の人は、巻き込みをすると言われていますが、普通の人達は、自身の基準に合わせようと、強迫症の人を巻き込んではいないのでしょうか?強迫…
強迫とは不快なことに、とりつかれて、それが離れなくなってしまう状態。敏感な人は、ストレスを感じやすが、強迫症の人は、その上、ストレス耐性が低いことで、ストレスが残りやすく、そのストレスと結び付いた思考、感覚、記憶、感情、気分、情動などにも…
不快なことは誰にでもありますが、そういう不快なことが強迫観念として離れなくなってしまうのが、強迫状態です。 神経過敏によって、気になったら、気になったまま、気に止まったことが、気に止まったままになってしまうのです。 その多くは普通の人なら気…
敏感気質(HSP/HSC)・・・実際に神経が敏感な気質。この範囲だと精神障害の症状がないので、精神障害には含まない。敏感だからと言うだけでは、発達障害や精神障害に含めないが、AD/HDや強迫性障害の人には先天的な敏感気質の人も多い。 神経質・・・脳や神経…
HSP・・・些細な刺激が気になってしまう気質 強迫性障害・・・些細な刺激が気になってしまう病気 普通の感覚の人でも、大きなショックを受ければ、トラウマになってPTSD症状が出ることはありますが、強迫性障害の人の場合、普通はトラウマにならないことでト…
汚染恐怖や不潔恐怖の強迫症の人達には、HSC・HSPのような過敏性の強さが土台にあるので、心配、不安、恐怖、嫌悪などを感じる体験をすると、強い衝撃を受けて、そのダメージが長々と残って、強迫観念を強め、その感情や強迫観念からもショックを受け、ダメ…
強迫性障害の汚染恐怖や不潔恐怖の人が、過度に洗浄をするのは、今の一般の人たちが、新型コロナに感染したくなくて、手を洗うことと同じです。人は、本人にとって危害の心配のあることを避けようとしたり、実際にダメージを受ければ、それを対処しないとい…
マスクなどの清潔グッズは元々生産が少ないから今だと間に合いませんが、日用品や食料品は元々みんなが毎日使う分がありますから、みんなが普通に買っていれば、供給は間に合うのです。焦って、買占めや買いだめする人が急に増えたので、生産や物流や品揃え…
普通の人にはなんてことない刺激も、強迫症の人にはダメージが強く実害になってしまう。 強迫性障害であると、過敏でストレス耐性が低く、神経に触れることを避けてしまいます。普通の人はまったくストレスにならないことが強いストレスになって、普通は汚れ…
洗っていいかどうかは別の話として、潔癖症の人とか、不潔や汚染の強迫観念がある人は、お金を洗う人は多くいます。 どこから来てどこに落ちていたものかも分かりませんし、人が触った物ですから指の汗などの体液が確実に付いているからです。 汚ければお金…
感受性が強い→不快な刺激に感染しやすい→様々なことが強迫的に感じられ、ダメージを受けることで不安も起こりやすい。 不安、恐怖、嫌悪などを感じる→それに強迫される→付着性が強まる→長く残ってしまう。 普通の人ならそんなに強迫されませんから気にならな…
強迫性障害だと、不安や恐怖、嫌悪などに強迫されやすいのですが、それだけでなく、不快なこと全般に強迫される人もいます。こういう人は、洗浄だけとか、確認だけとかでは済まずに、いろんな強迫行為をしないといけなくなります。 そういう人は不幸感でも強…
前回書いた、違和感を気にしての運動性タイプも、「こうでないといけない」みたいなこだわりが強いことで、そうでない状態が違和感になってしまう人と、実際に違和感に弱いから、どうしても気になって、その苦痛をなくそうと、なんらかの行為にこだわってし…
このブログでは、強迫性障害のタイプとして、強迫観念主体型と強迫行為主体型に分けていますが、WHOのタイプ分けとは内容が違うし、他の一部のサイトの説明にあるような認知タイプと運動性タイプなどもありますから、今回はそれらをまとめて整理したいと思い…
統合失調症の発症前や治療中に、強迫症状が見られることから、昔から、強迫性障害が統合失調症を防ぐという考えがありますが、実際には、統合失調症が強迫性障害を防ぐ形になっています。 統合失調症は昔はストレスに関係なく発症すると言われていましたが、…
本当の強迫症患者を強迫性障害から除外するのではなく、強迫性障害の適切な治療方法の中から、認知行動療法を除外するべきです。 ストレスに強要的に慣れさせようとする認知行動療法は、ストレスに極端に弱い病気である強迫性障害には、まったく向いていませ…
強迫症の人は、頭の中の情報の整理整頓、不快な記憶の掃除などができないので、強迫観念やネガティヴ思考、トラウマ記憶に慢性的に悩まされます。頭の中がなかなか落ち着かずにリラックスできませんし、身の周りの刺激にも敏感なことで、集中力がなくなって…
強迫性障害は程度も症状も多種多様ですが、大雑把に分けると、強迫行為主体型と強迫観念主体型に分類できます。 WHOの言う強迫観念主体型は、頭の中だけで強迫行為をするタイプで、強迫行為主体型は、現実行動の強迫行為をするタイプで、その両方あるのを混…
「強迫行為は現実の問題を解消する行為ではない」という考えは、強迫症の人のストレスを理解できていないことによる誤解です。 その元には、「強迫観念は想像上の害」という考えがあるのですが、これも少し誤解というかピントのずれた考えなのです。強迫観念…
強迫観念が浮かびやすいのは、根本的には刺激に敏感でストレスに弱いことが原因となっています。 前回書きましたが、通常、刺激や情報は、感覚器官→神経→脳→心と伝わりますが、過敏であると、感覚器官→神経→脳→心のルートの全てに刺激や情報が伝わったままし…
AD/HDの人が強迫症になりやすいのは、注意力がないこととか焦りやすいことで、ミスをしたり、実害を受けやすいからです。ADHDであると、なかなかリラックスすることもできずに、気が休まらず、不安が増えていき、身の周りのいろんなことが強迫的に感じられる…
強迫観念(表象幻覚、妄想的思考)は「現実の何か」による不安や嫌悪、恐怖などをともなう思考です。自分の意に関わらず浮かんでしまう嫌な考えイメージ、記憶などですが、気分とか感情とか衝動や感覚などにも強迫されます。自分の意に関わらず浮かんでしまう…
強迫観念の汚れは、大抵の場合、本人も見えませんから、実際の汚れを確認(認識)することができません。確認できないからこそ強迫観念が浮かび、その考えとかイメージによって確認することになります。確認することで、強迫行為も終えるし、安心もできるので…
神経質と神経過敏は違うことで、神経質というのは実際には神経過敏ではないが、神経過敏の症状が出ている状態です。 このブログに書いている強迫行為主体型が神経質ということになります。「こうしないといけない」「こうであるべき」という気持ちが強いこと…
強迫性障害の人の知能は正常なので、自分のこと、現実のことが分かり、自分の症状がどうであるかも分かります。何らかのストレスの強いことがあれば、苦痛を感じブレーキがかかりますが、ストレス耐性が低いと、苦痛が強くても社会の中ではブレーキをかけさ…
よく強迫性障害の説明に「分かってはいるが」と書かれていますが、そう書いている人が「何を」分かっているのかがよく分かっていない場合が多くあります。 これは現実が分かっているという意味なのです。ただ、感受性が強いことで、現実のストレスとかそれと…
強迫症状は強迫性障害だけでなくいろんな病気で起こり得るし、同じように見える強迫症状でも強迫行為主体型か強迫観念主体型かで、内容は違っています。 一般的な説明に出てくる強迫性障害は、強迫観念は非現実的であるから、強迫行為は現実問題の解消にはな…
強迫性障害の人の場合、強迫的な思考やイメージが浮かぶと、頭でどう考えようと、体がそれに現実的に反応してしまうのです。 条件反射というのは、頭でどう考えるかに関係なく起こります。食べ物であるレモンに対する条件反射は、(食べたことがあれば)実際に…