強迫性障害の全貌

強迫性障害の知識の普及 Link Free

重症の強迫性障害はなぜ治らないのか。

なぜ薬が効かないか?

重症の場合、病院なども不潔に思えるため、病院で行われる治験には重症の強迫性障害の患者は参加できない。

軽症の患者であれば参加できるが、その治験で有効とされた保険適応薬も、軽症患者にしか効かない。

その上、軽症でも効かない人は多いため、重症だと、なおさら効果が得られ難い。

認知行動療法なども効かないのはなぜか?

行動療法に取り組めるということは、軽症であるからで、軽症であれば、その強迫観念は時間が経てば弱まるが、そこには真に重症の人のデータはない。

重症の強迫性障害の患者は、ストレスに極端に弱く、嫌悪することへの回避、拒絶症状も強いため、そういう医療機関にも行けず、療法を受けること自体ができない。

重症なほど、見えない汚れを追跡し続けるので、汚れた記憶が消えない限り、その強迫観念はあり続ける。

できないことではなく、できることに集中すれば良いか?

重症の強迫性障害の患者は、日常の些細なことで強迫観念が繰り返されるので、症状が出ないこと(できること)だけに集中することが困難。

結局、何をしても効果は得られ難い。が、それは昔から分かっていることなので、強迫性障害の人は、治療を開始するまでに何年も何十年もかかる場合がある。

治療を開始してもすぐに治るわけではない。が、患者になれるということは、そういう形で、社会適応しようとすることなので、ひきこもっているよりは、生活が改善しやすいのです。

症状がまったく治せなくても、生活、人生が、少しでも向上するには、何をしたらいいか。

それを今後、ご提案します。