強迫性障害の全貌

強迫性障害の知識の普及 Link Free

強迫性障害の人は、不幸感や劣等感や羞恥心にも強迫される

強迫性障害だと、不安や恐怖、嫌悪などに強迫されやすいのですが、それだけでなく、不快なこと全般に強迫される人もいます。
こういう人は、洗浄だけとか、確認だけとかでは済まずに、いろんな強迫行為をしないといけなくなります。

そういう人は不幸感でも強迫状態になりやすいので、不幸を感じること全般を避けたり、そういう物事の情報でも汚染されるようになります(精神的汚染恐怖、情報汚染)。

劣等感による強迫もあります。
これは醜形恐怖にも繋がっていて、顔が晒せなくてマスクをし続けたりします。

身体醜形障害は実際には醜くない人が、自分の顔を醜いと思い込む障害ですが、強迫性障害醜形恐怖は、実際に醜い人もなります。
醜いことでの劣等感に強迫されてしまうのです。

それも、例えば、ニキビとかニキビ痕のような気にしない人もいるようなことでも、その悩みが強迫観念になってしまうと気にせずにはいられなくなります。
元々、神経過敏な人は違和感に弱いので、ニキビとかの違和感、異物感に耐えられないことも重なり、どうしても潰してしまいますから、傷跡が残ってしまうのです。
そういったことで、見せるのが恥ずかしくて、マスクをしないといけなくなります。

強迫症の人は、恥ずかしいという思い(羞恥心)にも強迫されやすいので、小さなことでも恥ずかしがるシャイな人が多いのです。
ですから、他人の前では、変な行為である強迫行為を隠そうとします。
隠せない場合もありますが、強迫行為主体型の人の強迫行為は得意でやっている傾向もあり、隠そうとしない人もいます。
周りの人の気持ちがどうでもよくて、恥ずかしいと思えない場合は、強迫行為がどうこうよりも、統合失調症型の人格であるとか、統合失調症であることもあり得ます。
恥ずかしいと思うのは、それがないよりもまともなことですが、恥ずかしい思いが強迫観念になってしまうと、自由な行動が制限されてストレスになってしまうこともあります。
強迫状態は自由な意思、自由な行動を束縛してしまうのです。

醜形恐怖は一般の人もなりやすいのですが、大抵の人は、ある程度はきれいに見られたい気持ちがあるのが普通で、すっぴんだと恥ずかしいから、マスクをするとかは正常範囲です。
強迫症の人だと、そういうことをするだけでなく、他の強迫症状も起こりますから、病気かどうかの区別はできます。

どちらにしても、マスクがないと困るのですが、今まではそういう一部の人達の必須アイテムのマスクを、最近は日本中の人達がするようになっています。

急激な需要の増加で、醜形恐怖とかマスク依存症の人たちが困っているのです。

それはまだ分かるのですが、お米が売れているのはなぜでしょう?
冷凍食品も売れているようですが、おそらく恐怖心が煽られて、危機的状況のように思えて、外出できなくなってしまうのでは、とか薄っすらと不安になって保存がきく食品を買いだめしてしまうのかもしれませんし、トイレットペーパーとかと同じで、品薄になっていることで、なくなったら困ると思い、他の人も買うから品薄になっているのでしょう。

食品は感染恐怖とかはあんまり関係なさそうですが、不潔恐怖や汚染恐怖の人は外食(飲食店の利用)が困難な人は多いので、飲食店の売り上げは下がるかもしれません。

それは、強迫症の人に影響しませんが、マスク、除菌グッズ、ペーパー類、その他、もろもろの今売れているもの全般が、強迫性障害の人の必須アイテムです。

一般の人たちは使い方に慣れてないので、大量に使ってしまいますが、使い方をケチることで、他の人たちも買いやすくなります。

ウエットティッシュなどは結構大きいので、半分に裂いて使うと長持ちします。
手を拭く時のペーパー類も少量で良いのです。

マスクは内側はきれいなので、毎日替えなくても大丈夫です。
内側が汚かったら、除菌シートなどで拭けば、何日か使えます。
ただし、裏返して使うのは良くないです。


新型コロナ感染恐怖症の人が増えていますので、あらためて、恐怖症と強迫症の違いを説明したいと思います。

恐怖症は何らかのことに恐怖する病気ですが、強迫性障害はそういう恐怖が起こりやすいだけでなく、恐怖が強迫観念になり、その強迫状態で悩むのです。
恐怖の苦痛だけでなく、その恐怖に強迫されることで、恐怖の苦痛も強まり、それを解消しようとする強迫行為が続きます。

強迫というのは、そういう恐怖感をともなう思考などが、自分の意に関わらずに、強く浮かんでしまい、それがなかなか離れなくなってしまう状態です。

恐怖症の恐怖には根拠があり、強迫症の恐怖には根拠が無いという考えは間違いで、例えば、不潔恐怖や汚染恐怖のように、不潔な物事を恐怖する場合、その恐怖は、不潔な物事への嫌悪とか恐怖があるから浮かぶのですから、嫌悪反応を浮かばせる不潔な物事が根拠なのです。

不潔というのは、実際には実害がなく、恐れたり、嫌悪するようなことではないから、根拠がないということではなく、神経過敏であれば、そういうことに恐怖や嫌悪が起こりやすいので、その反応が離れなくなってしまう強迫状態がすでに実害なのです。
不潔な物事によって恐怖や嫌悪に強迫されてしまうという実害が、強迫によるの苦痛です。

その不潔を対処する強迫行為が、現実問題の解消ではないわけがなく、不潔に害を受けて、それが離れなくなってしまうという現実の問題への対処なのです。
それは一般的には害があることではなくても、神経過敏な人は、そういう些細なことでも恐怖になり、実際にダメージを受けてしまうのです。

現実問題ではないということなら、新型コロナ感染恐怖症にしても、そうなってしまうことへの恐怖が強いだけで、実際には感染していない人のほうが圧倒的に多いのです。

ところが、不潔による汚染は、実際に汚染してしまうことが多く、そうなれば、実際に嫌悪反応が続いて苦痛も続きます。
その実害を対処するのが強迫行為(洗浄など)なのです。

新型コロナ感染恐怖症で、不潔恐怖症になっている場合、新型コロナへの恐怖から、不潔な物への接触恐怖などへと繋がります。
不潔な物自体が恐怖というよりは、それによる新型コロナ感染が恐怖なのですから、その可能性が少なくなれば、不潔恐怖もなくなります。

強迫性障害であると、不潔自体への恐怖や嫌悪による苦痛があり、神経過敏である限り、不潔な物事への嫌悪はなくなりませんから、それを解消するために、強迫行為をし続けることになります。

強迫性障害でも病気になってしまうことへの恐怖で、不潔なことに恐怖する場合は、その病気にならないことが確信できれば、不潔への恐怖も静まりますが、病気になってしまうことへの恐怖が強迫観念になってしまうと、自分に意に関わらずに、どうしてもその恐怖が取れなくなって、不潔への恐怖も続いてしまうのです。

恐怖症は恐怖対象がなくなれば解消します。

強迫症は、恐怖対象がなくなりません。
これは、日常的なことが恐怖対象となっているだけではなく、些細なことでも恐怖が起こりやすい、恐怖に強迫されてしまうという強迫状態が、神経過敏である限り続くからです。
恐怖対象から離れても強迫観念として残りますから、結果的に恐怖対象がなくならないのです。

そういうのが、恐怖症と強迫症の違いです。


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