強迫性障害の全貌

強迫性障害の知識の普及 Link Free

今できる感染対策/お金は汚くない?

洗っていいかどうかは別の話として、潔癖症の人とか、不潔や汚染の強迫観念がある人は、お金を洗う人は多くいます。

どこから来てどこに落ちていたものかも分かりませんし、人が触った物ですから指の汗などの体液が確実に付いているからです。

汚ければお金を渡す時に自分や相手側が汚れてしまうし、財布に入れられませんし、そもそも財布やカバンなどを使えない人も多いです。

最近は電子マネーも増えましたが、スマホだと洗い難いので持ち歩けない人もいますから、プリペイドカードなどを使用すると楽になります。
しかし電車の改札やATMもそうですが、そういう物を置いたり通したりしてスキャンする機械には(非接触式でも接触させる場合が多いので)、みんなの汚れが付いています。
そういう汚染でも洗う人はいますが、傷付けないように優しく扱い、ウエットティッシュ等で拭くにしてもその後、すぐにティッシュペーパーなどでしっかりと水分を取ったほうが良いです。

硬貨はその素材自体に殺菌効果があるから心配ないと言う話もありますが、汚れや人の体液自体を物理的に除去する効果はないし、10円玉とかは実際にカビが生えやすいし、どこの誰の何の汚れがついているか分からないという不安は残ります。

紙幣に関しては、もっとそういう危険が強いのですが、洗うとふにゃふにゃになりますから、元に戻すのが大変です。
お金は変形などさせてはいけない物です。
汚れていて洗いたい時は、どこか遠くのATMに入金して、家の近くのATMから出せば、別のお札にはできます。
それを洗いたい時はなんとも言えませんが。

そういう汚れと言うのは、人の体液だったり、本人しか分からない何らかの汚染区域の汚れとかなのですが、汚染の強迫観念が強いと、「強迫性=恐怖となっていることの付着力が強まる状態」ですから、その汚れの流れが気になって、汚されれば、なかなか汚れが落とせなくなります。
それで長時間洗浄することになり、その苦痛を避けようと、汚れへの不安も強まります。

一般的にはその不安(汚れるかも)が強迫観念だと思われていますが、当然、汚されれば、「汚れた」強迫観念が浮かび、その汚れがなかなか離れなくなってしまうのも強迫観念の苦痛なのです。

ですから、強迫行為をしなくても問題はないという考えは誤解でしかなく、恐怖対象によって、強迫症状が出てしまう苦痛があるし、強迫行為をしなければ強迫状態での付着が強まり汚れは落ちないのですから、「汚れた」強迫観念の付着によって苦痛の付着も続いてしまいます。

強迫性障害は、恐怖だけの苦痛ではなく、その恐怖が強迫観念になって、長く強く残って離れないという強迫での苦痛もあるのです。
「かもしれない」という不快な思いとか不安が強迫的に浮かぶことなら普通の人にもあるのですが、強迫症の人は、それが離れなくなってしまうから苦しいのです。

不潔恐怖や汚染恐怖の人が扱い難いのは、お金だけではなく、共用する物とか、洗えない物とか、特に紙製の物の継続使用が困難になります。

紙製でもラミネートしてあったり、ビニールでパックして使えるものなら、自分が使う分にはなんとかなりますが、汚くても洗えない紙の物を誰かに渡さないといけない時はそこからまた汚染が続いてしまうし、お薬手帳のように相手に記入してもらう物はパックできないので、何かで汚れると使えなくなります。

新型コロナは人の粘膜などに住み着きますが、物とか紙の上では長生きし難いと考えられています。
ですが、研究して何時間生きられるのかとかデータがありませんし、付着している可能性はあります。

ですから、お金やカード類や継続使用している紙類を触った後にも手を除菌したりするほうが安全かもしれませんが、コロナの場合は、汚れるから感染するのではなく、それを体内入れると異物になってしまうので、手先が汚れても口や鼻に持っていったり、食べ物を手づかみで食べなければ良いだけです。
直接接触での感染の場合、普段は汚れていても、基本的には食べる前にだけ手を洗ったり、帰宅後とか寝る前に洗うだけでも感染対策になります。

1つ注意したいのは、鼻をかむ前には手を洗い、鼻の表面に触れた紙の部分を、鼻の中には入れないことです。

不潔恐怖や汚染恐怖の場合は、そういう微生物だけではなく、本人にしか分からない汚れとか、生きていない汚れなどでも接触すれば強迫症状が強まり、なかなか取れませんから、そういう症状による苦痛の実害を避けるために、どうしても汚れを気にしてしまうのです。
汚れ自体で強迫症状が強まり苦痛となりますから、その汚れが広がらないように、汚れる度に洗ったり、汚れないように対策しないといけなくなります。

強迫観念は汚れることへの心配だから、汚れてしまえば問題ないという考えは完全な誤解で、汚れてしまえば、汚されるかもという不安の強迫観念が、汚されたという実際の汚れの強迫観念に変わって、その汚れにとらわれ離れなくなって苦痛が続くのです。

新型コロナに感染するのが感染症ですが、感染することへの恐怖は感染恐怖症ですから、それで日常生活が困難になっているのならば、精神科に行くことになります。
ただ、今は普通の人でもある程度はそうなりやすいし、精神科に行ったら治せるということでもありません。
新型コロナの脅威がおさまるのを待つしかありません。そうなれば自然と治るからです。

それは、強迫症状ではなく、特定のことへの恐怖症状だからです。
強迫症状の場合は、恐怖が強迫観念になってしまうので、恐怖対象から離れても恐怖対象への恐怖が続くことで、恐怖対象自体がなくならないのです。

今、恐れられているのは、新型コロナ感染恐怖症によって、日本の経済がストップしてしまうことです。

そこで、子供とか若い人にとってはほぼ無害なので、リスクのなさそうな人はできるだけ検査をしないということにして、感染者数を抑えて、パニックにならないようにしています。
同時に、検査に向かった人が、そこで感染してしまうことにもならないように、相談をしてから、指定の医療機関に向かわせています。
気軽に検査を受けないようにすることで、感染者数は減らせるのです。

検査をして陰性でも感染していることがありますから、陰性だから外出しても大丈夫とは思わせないように、あえて検査をしないのです。
検査はしないけど、しばらく自宅にいてくださいとしているのです。

全体的な感染者を少なくすることで、ハイリスクの人への感染も防がないといけませんが、感染恐怖でパニックなって、社会機能が停滞すると、新型コロナにみんなが感染するよりも大きなダメージになります。

感染者数が多くなっても、ほとんどの人は軽症で済みますから、実際には感染者が多くても、検査しないことで少ないことにして、恐怖心を煽らずに、社会が回っていることのほうが国全体のことを考えると優先されるのです。

若い人はリスクがなさそうなら検査もしないが、症状が治るまで自宅待機して、他の人には感染させないようにとしているのです。

こういう時の社会で、感染から守らないといけないのは、日用品や食品の小売業で販売員の人です。
スーパーなどはセルフレジが多くなったので、レジの人がお金を触ることは少なくなったようですが、話をすると口呼吸が多くなりますから、できるだけ小声にするとか話さずにでも接客できるように会社単位で対策して、お客さんにも理解を求めるべきです。

本当はお金は汚くありません。

お金に付着する汚れが汚いのであり、お金自体はありがたい物だということです。


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