強迫性障害の全貌

強迫性障害の知識の普及 Link Free

普通の人でもできる感染症対策のまとめ その一

新型コロナに関する間違った情報が飛び交っていますが、その1つが、触っただけで感染するという情報です。

実は、これを真っ先に広めたのは、厚労省のQ&Aでした。
先日、私はそれに気付いて、内閣と厚労省に指摘したら、翌日、すぐに訂正してもらえました。

新型コロナQ&A(一般の方向け)
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/dengue_fever_qa_00001.html
感染症にはどのように感染しますか?

(2)接触感染 感染者がくしゃみや咳を手で押さえた後、自らの手で周りの物に触れると感染者のウイルスが付きます。未感染者がその部分に接触すると感染者のウイルスが未感染者の手に付着し、感染者に直接接触しなくても感染します。

これが下記のように訂正されました。

接触感染」とは: 感染者がくしゃみや咳を手で押さえた後、その手で周りの物に触れるとウイルスがつきます。他の方がそれを触るとウイルスが手に付着し、その手で口や鼻を触ると粘膜から感染します。

この中の、その手で口や鼻を触ると粘膜から感染します。の部分が肝心なのです。

私が指摘したのは、接触するだけでは感染しないことですが、提案した書き方は、
その手で、口、鼻、目を触れたり、食べ物を掴んで食べたりすると感染します。
などと書くべきです。と言いました。
少し不十分な回答ですが、正しい意味に改善されました。

訂正前の回答の何が問題だったかというと、手に付着しただけで感染すると思わせることと、感染者に接触しただけで感染すると思わせることです。
こういう書き方をしていたので、余計な恐怖を与え、感染者に接触したり、新型コロナに触っただけで感染するような誤った情報の拡散も起こり、感染者、感染復帰者、医療従事者への差別や偏見、ハラスメントの問題にも加担していました。

HIVも初めはいろいろと誤解されましたが、新型コロナも感染者に触っただけでは感染しません。

厚労省のQ&Aの他の回答には、正確でない情報により、医療従事者に対応することは慎むべきです。と書かれていますが、厚労省も正確でない情報を流していたのです。
しかし迅速に対応してもらえたし、こういう新しい病原体の情報は、書き換えられていくのが自然です。

接触感染というのは、飛沫や鼻水に含まれる新型コロナが、接触経路で、口などに入ることであり、飛沫などが手に接触しても、それだけでは、感染しません。
口、鼻、目以外からの感染はありえないのに、接触だけで感染するように思って、不合理な感染対策をする人達が増えています。

病原体が含まれるのは、感染者の鼻水と唾液、その飛沫(シブキ)などで、それ自体とか、それが付着した物を触るだけでは感染しませんが、それを触った手で食べ物を触ったり、口、鼻、目などを触ったり、体内に入れると感染しやすくなります。

口、鼻、目からだけ体内に入るので、手が汚れていても、その手で食べ物を掴んだり、口、鼻、目を触らなければ、基本的には感染の可能性は少ないのですが、顔や髪を洗う時に、お湯と一緒に口などに入る可能性があるので、口、鼻、目だけではなく、できれば、首から上を触らないように意識してください。
その意識があれば、普段は手が汚れていてもいいし、無意味に頻繁に洗う必要はないのです。

汚れた手では、目、鼻、口を触ってはいけないし、その手で食べ物を直接触ってはいけない。
基本的にはそのための手洗いなのです。
そのことが理解されずに、頻繁に手洗いさせるだけでは、効果的な感染対策は困難です。
何を触ろうが、口とかから入れなければ感染しないのですから、その理解ができていれば対策しやすいのです。

例えば、手を洗ってから、パンやお菓子の袋を開けて、その手でパンやお菓子を食べたら、新型コロナが袋の表面に付着していた場合、感染する可能性が強いのです。
何が危険かを正しく理解できていれば、袋を開ける前ではなく、袋を開けてから、手を洗うことが可能になります。

ただ、そういう注意が困難な人もいますから、みんなが清潔な手で共用物を触ったり、飛沫が飛ばないようにみんながマスクをすれば、感染が拡大し難いので、感染させないという意味でも、手を洗いましょうとなっているのです。
しかし、社会の場では、一般人のみんながみんなに清潔を徹底することは難しいし、マスクがなくて、飛沫などが飛んで物に付着することもあるので、共用物、みんなが触る物は、なんであれ危険があると思って、自分を守る手洗い消毒ができれば、それが感染拡大の防止という意味での手洗い消毒にもなります。

新型コロナは自力で移動したり、皮膚から体内に侵入する能力はないので、感染者と握手をしたりしても、それだけでは感染しません。

汗には含まれないと考えられていますが、もし感染者の汗にも新型コロナがいるとしても、患者の肌や、その汗が付いた物を触るだけでは感染しません。

しかし、握手できる距離、至近距離に感染者がいると、飛沫、呼気での感染がありえますから、適切な防具が無いとそちらの心配はあり、これが対策し難いのです。

しかも、検査で陰性だった人とか、熱のない人、見た目は元気な人でも感染している可能性はあり、それだと誰が感染しているか分かりません。

新型コロナの検査は、発熱などの症状がある人が受けることが多いのですが、その大半は陰性なので、新型コロナ以外の風邪などが、新型コロナ以上に流行っていることも考えられます。
ただ新型コロナではなかった陰性の人達も、後日、検査をしたら、陽性という場合もありますから、新型コロナ以外の風邪などだとされている人達にも、何割かは、新型コロナの人が含まれるようです。

陽性だけど、症状がない人は、元々症状はなかったが、感染の可能性があって、検査を受けた人が多いのだと思いますが、今のところ症状がない感染者が、他の人にうつす可能性は、低いと考えられています。
咳がない人なら、飛沫が飛びにくいというのもあるのですが、感染しているということは、その人の口から出る飛沫に新型コロナが含まれている可能性はあるので、確実にうつさないとは言えません。
通常は何にも症状のない人は、検査に行きませんが、そういう人でも感染している可能性はあり、うつされないようにするだけでなく、うつさないようにするためにも、若く健康であろうが、みんなが感染対策をしたいのです。

まだ、はっきりしない情報としては、どの程度の人が目から感染するか、新型コロナは乾燥に強いのか弱いのかのです。

https://www.jmedj.co.jp/journal/paper/detail.php?id=14278
この解説によると、
新型コロナは乾燥すると、感染性がないと考えられるかもしれません。

飛沫とか鼻水に包まれた新型コロナは乾燥しないので感染しやすいが、それが乾いて、新型コロナだけになったら、新型コロナも乾くので、感染力がなくなっているということです。

つまり、感染者の飛沫などが物に付着していても、それが完全に乾燥状態であれば、新型コロナも乾燥しているので、感染性はない。
しかし、粘性のある飛沫が物に付着いると、乾燥し難いので、新型コロナの感染性は保持される。

この見分けはできませんから、みんなが触る物、共用して使う物は、危険性があることになりますが、それでもそれを触っただけでは、感染しないことを理解することも大事です。
その手で直接食べ物を触らないようにしたり、首から上(特に口、鼻、目)を触らないようにすることが肝心です。

ゴム手袋をするのも良いのですが、スーパーのレジのように手が汚染されやすい人達は、ゴム手袋をすることで、頻繁な消毒や手洗いによる手荒れ、手洗い不足による感染リスクもなくせますから、合理的で衛生的なのですが、一般のみんながゴム手袋をしても、その手袋に飛沫や鼻水が付いていたりして、それで触った共用物とかを他の人が触れば、その人のゴム手袋の表面は汚れますから、ゴム手袋も消毒したり洗わないと、感染拡大のリスクは素手と同じようにあるのです。

接触での感染は対策しやすくても、空気を伝う感染は困難です。
新型コロナは空気感染しないとなっていのすが、換気の悪い室内などでは空気感染に近いことが起こります。

飛沫が何かの物体に付着して、その水分が乾燥して、風などの空気の動きで、残った新型コロナ自体が空中に浮かび上がる可能性もなくはないが、その場合は、新型コロナが乾燥しているので、この場合も感染性が低い。

野外に新型コロナが風で流され浮かんでいたとしても、乾燥状態だから、風で飛んでいることが考えられ、それを吸っても心配はない。

しかし一方では、新型コロナは、高温多湿に弱いという研究もあり、多湿に弱いなら、乾燥には強いことになります。
風で飛んでいるのが乾燥コロナだとしたら、それにも感染力があり、空気感染することにもなります。

一般的に、カビは乾燥に弱いのですが、新型コロナはカビではないので、湿気に弱いことも考えられます。
しかし、飛沫や鼻水に入っていること、粘膜に感染することを考えると、やりは、湿気(水分)
に強いのではと思えます。

紙とか物(ステンレスなど)の上でも、数時間~数日、感染性を保っているという研究もありますが、これは新型コロナを何らかの液体に包んだ状態での実験が多く、乾燥した新型コロナだけをポツリと置くわけではありません。
プラスチック、ステンレスの上では、数日感染力を維持するが、ダンボール紙の上では、1日程度ということを考えると、ダンボール紙の上では吸水性により乾燥しやすく、プラスチック、ステンレスの上では撥水して乾燥しにくいからとも考えられます。

こういう実験をするなら、乾燥した新型コロナがどの程度、感染力を保持するのかも調べて欲しいところですが、とりあえず、水分には弱くないと考えて、乾燥コロナに感染力は無いとしてみます。

さっきの解説者によると、新型コロナは乾燥で感染性が弱まるが、湿気の多い室内では、数分から30分程度、感染性が保持され、人から二メートル以上離れても、呼気、息のエアロゾル(細かい飛沫)による感染があり得る。

ということは、呼気(息)であっても感染する可能性はあるが、換気と除湿で乾燥させた室内なら、人と人が二メートル離れると感染し難い。(乾燥した室内ならば、二メートル内で呼気の飛沫が乾燥して感染力をなくしたり、落下する)

大きな飛沫は、二メートル離れることで、その間で落下するが、呼気による小さな飛沫は、空中に浮遊しやすく、湿気の多い室内であると、その飛沫が乾燥しないので、それを吸い込めば、感染がありえる。
これは二メートル以上離れても起こるので、空気感染です。

コロナが乾燥に弱いとしたら、室内は乾燥させたほうが良いが、逆に、繊毛運動を保持するために、気道粘膜は乾燥させないほうが良く、マスクを使用して、吸気の湿度を保つことなどが有用。
ということになります。

感染者の口から出た唾液の飛沫そのものが顔に飛んできた場合、直接的に口、鼻、目に入ってしまうこともあり、これが飛沫感染で、大きい飛沫はマスクである程度は防げる。
話した時の呼気(息)での飛沫は、薄いマスクとかだと防ぎ難いので、できるだけ人と話さないようにすること。

まだ実験はありませんが、目と鼻と喉は内側で器官的に繋がっているので、目からも感染することはありえそうです。
それを考えても、人が近くにいる時は、できるだけ離れたほうがいい。

ゴーグルをするのもいいけど、みんながしてないと、恥ずかしさからできないでしょう。
そうすると、隙間ができるので不完全にしても、大き目のメガネが良さそう。

社会の中では、マスクする、できるだけ人と話さない、2メートル人と離れる、できたら、大き目のメガネなどをしてみる。
共用物、みんなが触った物を触っても感染しないが、消毒したり洗ったりしていない手では、首から上(特に口や鼻や目)と、食べる物を直接触ってはいけない。
食事前の手洗いで、蛇口がハンドル式の場合は、閉める時は、厚手のハンドタオルなどでつまみ、直接ハンドルに触れないようにする。
手洗いの後、ティッシュペーパー、ハンドタオルなどを捨てるゴミ箱がフタ付きの場合は、フタに手が触れないように注意する。
ただし食事に箸などを使うなら、多少手先が汚れていても構わないので、普通にしててもいい。

家では、帰宅時、食事前、寝る前などに手を洗う。
水道がハンドル式の場合は、下のほうを持って開けて、上のほうを持って閉める。
レバー式の場合も開ける時と閉める時で指が触れる場所を変える。
洗ってない手では、首から上(特に口や鼻や目)と、食べる物を直接触ってはいけない。
布団などの寝具を清潔に保つため、それらを汚い手では触らない。室内の床には、外で使用した物を置かない。

などが、基本の感染症対策ですが、これらの大体のことは、強迫性障害の汚染恐怖や不潔恐怖の人達なら、元々から、基本としてやっていることばかりで、普通の人達にはマネできない、あり得ないぐらいもっとすごいことをしているのです。

共用物などに触っただけでは感染しなくても、感染するかもという、恐怖や不安に感染することは普通の人にもあり、強迫性障害の人は、特にそうなりやすいので、今は、症状が悪化しやすい時期で、洗浄などの強迫行為も余計に過度になっていることが考えられます。

不安になりやすい人は、安心できる考えを持つことも大事で、次回は、そういった話です。


#強迫性障害 #発達障害 #感覚過敏 #神経過敏 #トラウマ #PTSD #複雑性PTSD #汚染恐怖 #不潔恐怖 #HSP #HSC #OCD #強迫観念 #強迫症 #ADHD #うつ病 #感染恐怖 #身体醜形障害 #潔癖症 #醜形恐怖症 #HSCHSP #敏感気質 #歯科院内感染 #パキシル #ソーシャルディスタンス #院内感染対策 #パロキセチン #自閉スペクトラム症 #強迫性障害症状 #強迫性障害原因 #HSPHSC #強迫性障害とは #買い占めやめよう