強迫性障害の全貌

強迫性障害の知識の普及 Link Free

なぜ物から感染するのか?

厚労省が触っただけで感染するような説明をしてしまったので、誤解が多くなりましたが、接触感染は、例えば、感染者の鼻水や飛沫(しぶき)が物に付着して、それを触った手で、口や鼻、目を触ったり、食べ物を直接触って食べることで、空気を伝わらなくても接触によって、上気道粘膜から感染することです。

粘着性のある体液ですから、物や手に付着した飛沫が、再び空気中に放たれて、それを吸って感染することは考え難いので、手に付着しただけでは感染しないのです。

しかし、物や手などに付着していた飛沫が乾いて、そこに含まれていた新型コロナだけ(飛沫核)が、ホコリのように空気中に舞い上がるのはあり得る事で、もし新型コロナが乾燥に強ければ、そういう飛沫核でも感染力は保持されていますから、物や手などからの空気感染が起こります。
飛沫核は小さ過ぎてマスクでも防ぎ難く、その心配を考えると、頻繁に物や手を消毒したほうが良いことになります。

新型コロナが乾燥に強ければそうなのですが、乾燥に弱ければ、飛沫核(乾燥コロナ)には感染力が無いので、肌の上や物からの空気感染はほとんどありません。

今のところ、そういう空気感染はないと言われていますが、乾燥したコロナの感染力保持時間の実験結果がないので、まだはっきりしません。
実際は空気感染もややありそうでも、飛沫核(乾燥コロナ)の量が少なければ感染性は低いことも考えられますが、よく分からない分、感染するような不安や恐怖に精神的に感染して、感染リスクのある物に触っただけでも怖くなってしまうのです。

普通の人でもそうなってしまうのですから、強迫症の人の恐怖が強まるのも仕方ありません。

強迫性障害は、強迫観念(不快な考えとかイメージ)が浮かんで離れなくなってしまう病気です。

妄想であれば、本人にとって悪い内容とは限りませんが、強迫観念の内容は必ず悪い内容で、不安や恐怖、嫌悪などを引き起こし、そういう不快な感情も離れなくなります。

現実と結び付きの無い妄想と違い、強迫観念は現実反応の思考ですから、現実行動で、そうならないように対策したり、そうなったら対処したりしないといけなくなり、それが確認や洗浄等の強迫行為です。

強迫症の人の強迫観念は、普通の人であれば、なんてことないことが多いのですが、本人にとっては実際に危害の強いことなので、それを避けようと不安が強くなり、その不安も強迫観念となって離れなくなり、慢性的に警戒心が過剰になります。
その上に、新型コロナでもそういうイメージが浮かべば、どうしてもそれにとらわれて、強迫行為も余計にすることになります。

汚染恐怖の場合、人によっては、新型コロナの拡大写真を見てしまったり、新型コロナに関連する恐怖情報を見聞きするだけでも、汚れて洗浄しないといけないとか、そういう情報を過剰に避けないといけないとか、強迫症の特有の症状(情報汚染、精神的汚染)が出ることもあります。

医療従事者の場合、病人を相手にするので、強迫観念の浮かびやすい人には難しいのですが、そうならない頭(精神状態)の人が多く、妄想も強迫観念も浮かび難いからこそ、過度に不安や恐怖、嫌悪などにもとらわれず、医療に従事できるのです。

ただ、空気感染に近いことが起こるような感染症は、患者が増えすぎると知識があっても防ぎ難いので、防御しながらの対応ができなくなれば、医療従事者も恐怖が強まり、肉体的にも精神的にも疲れます。

それもあって、日本では、検査を受けられる人を限定して、受け入れ体制を整えていたのです。
優先的に治療するべきは、重症重篤な状態になっている人とか、そうなりそうな患者で、感染していても症状のない人は、隔離しておくぐらいしかできませんし、軽症で治療しなくていい患者も隔離はしないといけないので、それはそれで増えると大変です。

なので、症状があって検査をして陰性だった人、検査をしてないが軽い症状のある人、どちらも自宅隔離してて欲しかったのですが、通常、何の手当てもなく外出しないというのは生計的に困難ですから、そういう人達が感染していた場合、他人にうつして感染者は増えます。

それで、何も症状がないから検査をしてない一般の人達もできるだけ、外出しないようにと変わったことで、感染者の増加は抑えられますが、みんなが引き篭もるのは無理なので、少しずつ感染者は増えます。

その間に、症状がないとか軽症で、検査をしていないが感染している人達が増えていきますが、外出自粛やソーシャルディスタンスによって、ハイリスクな人達にうつす確率は減ります。

検査をしていないが感染している人達は症状があっても、軽症であれば多くは自然と治りますから、抗体が作られることで、再感染し難くなります。
水面下でそういう人達が増えることで、感染症の流行が終わります。

一度感染した人が、再感染しないかどうかが、今のところはっきりしていませんが、もしそうならないならば、ダラダラと感染者が増え続け、ワクチンができても効き難いということになりそうです。

皮下接種型のワクチンは、全身免疫を強め症状の重症化はある程度防げますが、上気道粘膜上の免疫は強まらないので、感染すること自体は防げません。
なので、経鼻ワクチン(粘膜上での感染自体を防げるワクチン)とか、新型コロナそのものを無害化する薬などがあればいいのですが、第一号としてレムデシビルが使われそうです。

引き続き全体的な感染対策で、感染者を減らしつつ、中程度、重症患者にはその薬を使って退院を早めるという流れになりそうです。

感染者を増やさないためには、ソーシャルディスタンス、三密を避けるといった今までしてきたことをしばらく続けるしかありません。

軽症で重症化するリスクの低い人の場合、検査を受けるかどうかではなく、隔離ができるかどうかなので、しっかりと自宅隔離ができるなら、それだけでもいいのです。

風邪症状自体は、咳、痰、鼻水、下痢などで、異物を出そうとする生理的反応ですから、病気と言うよりは体の自然な治療行為(強迫症で言う強迫行為)であり、軽い症状でしたら、患者はそれを止めるのではなく、鼻水をたらしたりして、毒を出しやすくサポートしていれば、自然と治るわけです。
食中毒で下痢を止めないことと同じで、毒出しは、したほうがいいのです。

それを対症療法をすると、防御反応が抑えられ患者は楽になりますが、コロナにとっても楽になって、治り難くなります。
熱を下げるぐらいなら良いのですが、元々が健康体の人なら、通常、特に治療はいらないのです。

しかし、抗体を持つ人が少ないので、無症状とか、軽い風邪程度の人も、感染者であれば、人にうつさないように外出を控えさせ、隔離状態にしないといけません。
これが大変なのですが、病院でなければいけないことではないので、現在は、ホテルなどに隔離しています。
国としては、普通の人の場合、自然と治るのですから、どうしても検査をしてほしいわけではなく、ホテルでも自宅でもいいので、閉じ篭って、人にうつさないようにしてほしいのです。
そうして、あとは、自然と病原体が消えるのを待つだけです。

元々から体が弱かったりすると、風邪の反応自体に耐えられないとか、それがうまくできないとか、免疫反応が暴走したりするので、重症患者の場合、その症状に適した治療をすることになりますが、それだけだと病原体が残り続ける問題があるし、風邪症状だけの人でも中程度以上だとそれなりに辛いので、治療薬が待たれていたのです。

重症重篤な人が二割以内だとしても、全体的に感染者が増えると、人数的にはかなり多くなってしまいます。
症状がなくても感染している人がいるので、みんな引き篭もって、人に会わないようにしてほしいのです。

しかし、みんながみんな引き篭もるのは困難ですから、可能な人だけ可能な限りそうして、水面下で感染済みの人達(抗体を持つ人達)が続々と増え行くの待っているわけです。

おそらく、もう少し落ち着いてきたら、ハイリスクな人達だけに厳重な感染対策をしてもらい、普通の人達は、今みたいな感染対策をしつつも、ある程度は、普通に生活できるようになりそうですが、今やっていることで、その後も続けたほうが良いことはいっぱいあります。

例えば、お釣りを手渡しではなく、トレーに置くお店が増えましたが、こういうのは衛生的ですから、コロナ後も続けたいことです。
それだけでなく、トレーの内側はいろんな人の指先が触れて、お金も置かれて、汚れます。
時々、トレーを洗ったり消毒しないといけませんし、お釣りはトレー全体にばら蒔くように置くのではなく、硬貨をまとめて積むように置くか、斜めに重ねて並べるように置くと、お客さんがあまりトレーに触れずに済むし、手早く受け取れます。


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