強迫性障害の全貌

強迫性障害の知識の普及 Link Free

PTSD/複雑性PTSDと強迫性障害

トラウマは頭の中で振り払おうとしても困難な現実の記憶で、そこに妄想性があってはいけないので、PTSDでは、トラウマとは何かが定義されています。
本来、PTSDだとトラウマについて話せませんから、トラウマになった体験が公になっている場合でないと、妄想性がないかを確かめるのは困難です。
ですから本当は、トラウマの原因を定義せずに、妄想性があってもなくてもPTSDの症状があれば、それを診るべきなのです。

強迫性障害の場合は、妄想性が強くても、非現実的な突飛な妄想でなければ、それは強迫観念として扱います。
強迫観念は考えやイメージ、思いなのですが、それは現実と直結した思いで、その現実がトラウマ体験である場合は、トラウマが強迫観念になります。
その場合は、PTSD的な症状と、強迫症状が併発していて、トラウマに関連する物事を回避するだけでなく、それを見たり聞いたりするだけでも汚されるなどの強迫観念があり、洗浄という強迫行為が伴います。
確認の場合も、過剰な心配だけでなく、トラウマが思い浮かんで、何度も確認しないと気が済まないということになります。

そのように、強迫観念の原因がトラウマであったり、強迫観念そのものがトラウマという場合は、一般的な強迫性障害の症状よりも治療は困難になります。

通常、PTSDであると、トラウマを刺激することへの恐怖から、活動が回避的になり、現実感が損失し、社会性は低下します。
強迫性障害も同じような症状で、引きこもりになりやすいので、PTSD的な過覚醒で、さらに生活が回避的になります。

レディー・ガガは、今もPTSDで苦しんでいて、PTSDの人に瞑想を勧めたそうですが、PTSDであると、頭の中に常にトラウマがあって、瞑想のような状態にはなれませんし、あのような社会的活躍は困難になります。

レディーガガだけではなく、海外の有名人が精神の障害をカミングアウトすることはよく見られ、強迫性障害のセレブもいるようですが、多くの場合は、社会性を維持できるレベルの軽症であり、ネットでの情報での自己診断で、そういう傾向があるという話なのです。

海外では、お金持ちで幸せに生活している有名人は、チャリティーなどの社会活動に積極的で、そうして好感度を上げ、尊敬されることが、ステイタスのような面があります。
もう1つの意味としては、表向きに幸せでも実は苦しんでいるということをアピールして、羨望を避けようとしているだけなので、重症であると、同じようには考えられません。


#PTSD #複雑性PTSD #強迫性障害 #レディーガガ #トラウマ