2019-10-01から1ヶ月間の記事一覧
強迫性障害は強迫観念(思考)にだけ強迫される病気ではありません。不快な感覚、気分、感情、衝動、記憶、不適切な願望といった範囲までいろいろあるのですが、それらは現実と結び付いていることが条件であり、幻覚や妄想といった非現実は除外します。 強迫観…
統合失調症の人は、現実のいろんな情報に迫られて、それをうまく整頓できないから、混乱していると言っている人がいますが、これは大きな勘違いで、統合失調症の人は現実には鈍くなっているので、そういうことはあり得ないのです。統合失調症の人は幻覚妄想…
本当のバリアフリーというは、精神障害への正しい知識がないと不可能です。確かに強迫性障害は分かり難い面がありますが、ネット上の数々の間違った説明で余計に事実から離れた病気になってしまっています。 何度も書いていますが、強迫性障害は、無意味なこ…
強迫観念様妄想→強迫症のような精神病症状→非現実の思考なので治しやすい妄想様強迫観念→精神病のような強迫症状→現実の思考なので治し難い 妄想は現実との繋がりがなく非現実の思考世界ですが、それを現実と思ってしまう状態で、一般的にはありえない突飛な…
患者が強迫観念を「非現実(ありえないこと)だと思っている」が、それでも強迫行為をせずにはいられないという場合は、本当は強迫観念ではなく、強迫観念様妄想(強迫観念のような妄想)であることが考えられます。 そういう妄想型の強迫症があるとしても良いの…
依存型の巻き込みはありますが、巻き込み型の強迫性障害はありません。 巻き込みというのは、強迫性障害の人が人と同居している場合にはどうしても避けられない面があって、例えば汚染恐怖の人の汚れは本人にしか分かりませんから、同居人が平気で汚れを持ち…
強迫性障害は見えない病気ですから、あんまり理解もされずに、未だに癖とか性格の問題だと思われていて、頑張りが足りない、勇気が足りないとか言う人もいます。一部の人達は、自宅で自分で治せる病気だとして、セルフ治療本を読んで、無意味な癖をもっと頑…
強迫症は考え方や行動の癖の問題であるというのが、昔ながらの古い考えです。確かに人によっては癖になっている面もあると思いますが、癖と言うのは無意識に(あまり意識せず)繰り返される行為で、ほとんど無意味になんとなくやっていることとか、リラックス…