強迫性障害の全貌

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強迫行為は躁状態なのか?

強迫症うつ病になって、どれだけ元気や気力が出なくても、恐怖や嫌悪は鎮静しませんから、強迫行為は治まりません。
ただ、物凄く強迫行為が辛くなって、できるだけ強迫行為をしなくて済むように、危険対策や回避が増え、それはそれで疲れてしまいますから、引き篭もりがちになります。

強迫行為は過剰な行為ですが、躁状態での過活動とは内容が反対になります。

躁状態・・・攻撃的、興奮、危険を恐れない、周りに迷惑をかけやすい

強迫行為・・・防御的、緊張、恐怖、危険回避、周りの人を過剰に気にする

強迫行為は強迫観念に強迫される苦痛を解消するために行うのですが、躁状態ではそういう前段階がありません。

強迫性障害の症状とは別に、双極性障害の症状を持ち合わせている人もいると思いますが、強迫行為はどれだけ病的に過剰になっても、それこそが強迫性障害の症状であって、躁状態が強迫行為をエスカレートさせることは基本的にはないと考えています。

躁状態エスカレートさせるのは、不安や恐怖が元になっている強迫症状というよりも、強迫的買い物などの依存症的な症状とか、「~しなければいけない」などの(不安などのない)強いこだわりとか、したくてする完璧主義的な行為です。

同じ強迫的な買い物でも、不安が元になっている場合と、快楽を求めたりストレス発散で買い過ぎてしまう場合がありますが、躁状態での買い過ぎに近いのは依存症(快楽追求)型です。

ただ、強迫行為での安心感やしっくり感を依存症的に何度も求めている人も強迫性障害に含まれているし、双極性障害の薬は強迫性障害の人に向いている面もありますから、双極性障害として強迫症状の治療を受けるのはあまり問題ないはずです。血液検査が必須ですから、汚染恐怖の接触拒絶で採血や注射ができない人には使えませんが。

逆に、強迫性障害の薬(SSRI)は、交感神経を活発にするような興奮作用がありますので、躁状態になりやすい人には向いていません。
興奮は強迫症状にも良くないので、SSRIでイライラしやすい人は、無理に増やさないほうが良いのでは。


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