強迫性障害の全貌

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HSP・HSCだと強迫症/強迫性障害になりやすい?

強迫観念主体の強迫症で一番多いのが、汚染恐怖や不潔恐怖ですが、病的に神経過敏な人が多いです。
もちろん、強迫症になったから、神経過敏が強化されるという面はありますが、子供の頃は汚れを気にしてなくても、他の身の周りの刺激に弱いとかのデリケートな傾向は幼少期からあるようです。

HSC/HSPというのは病名ではありませんが、HSCが発達障害として、HSPが大人の発達障害として、いつか認められる日も来るかもしれません。
HSC/HSPのような人は、スピ系ではエンパスっていうようですが、強迫性障害と同じで、過敏気質の人は、小さなことを調べまくる詮索強迫(検索強迫)があるようで、ネットにはHSP・HSCとかの説明サイトは多いですね。

強迫性障害は主に思春期から、20代前半に発症します。
思春期は子供から大人に変わり始める時期で、ホルモンバランスの関係もあり不安定な精神状態になりますが、ストレス耐性の低い神経過敏な子に強い思春期ストレスがかかると、ストレスを跳ね返すことができなくて、自分の中に閉じ込めてしまいます。

思春期ストレスにはニキビとか受験とかイジメとか行きたくない学校にいるとかいろいろあるのですが、家族関係の不和なども大きなストレスになります。
今まで知らなかったような新たな知識や情報もどんどん身に付ける時期で、それまで怖くなかった汚れなどが怖くなったりもします。

そういうストレスで、特に怒りなどの攻撃的な気持ちや、強い不安感などを内に向け、ぐっと堪えて我慢を続けることで、自分自身の心が傷付いていきます。
おそらくそれは、脳にとってもストレスになります。

そのような内に籠もった気持ちが消化も昇華もできずに、身の周りの不快な刺激や不安なことに向けられる。

そうして強迫症状が始まることが多いようです。
初期症状で分かりやすいのが、傍から見れば全然汚れてないように見える手を長時間一生懸命洗っていたり(不潔汚染恐怖/洗浄強迫)、同じことを何度も何度も確認する(過失恐怖/確認強迫)などです。
最初は酷くなくても何年かすると、異常な行為や拒絶、回避などが増えて日常生活が困難になります。

では、そうならないために親はどうするか?

できるだけ子供の悩みを聞きたいところですが、HSCはおとなしい子が多いので、何で悩んでいるか察することをしてください。
その上で、いじめられてないかとか、学校で困っていることはないかとか、優しく真剣に聞いてあげてください。

先のことで不安が強まることも多いので、将来的なプランは一緒に考えるようにしてください。
学校がどういう場所で、どうしたらいいのか、その先の社会のことや、いろんな選択肢(可能性)も一緒に話し合うようにしてください。

本人は何もできないと思って何も考えてないかもしれないので、親はどうなってほしいという希望があれば、それを話してみてください。

とにかく優しい態度と話し方を心がけてうまく育ててください。
放任したり、ストレスに耐えられるように鍛えたりはあまり向いていませんが、何かスポーツをさせてみると少し元気な子に育つはずです。

HSC/HSPは病名ではないので、保険適応薬はありません。
通常、神経過敏には抗不安剤が向いています。聴覚過敏なども少し治まりますが、子供にそういう薬を飲ませるのはどうかという考えもあり、難しいことだと思います。
SSRIやAD/HD薬も神経過敏には効きません。

なので、本当は、過敏気質の子への学校側、社会での理解と配慮があればいいのですが、それも難しいので、少なくとも家ではリラックスできるようにしたいです。

HSPの場合、強迫性障害にならなくても、酷ければ何らかの不安障害が当てはまるはずなので、薬が飲みたい人は、通院すると良いと思います。

神経過敏っていうのは、基本的に体質みたいなものだと思いますから、それが土台の強迫性障害は治し難いわけです。


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