強迫性障害の全貌

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強迫性障害は不安障害ではない?発達障害が土台?

ICD-11(最新の国際的な診断基準)では、強迫性障害は、不安障害の傘下から独立していますので、これからは、強迫性障害とは不安障害であるとの説明は不適切になります。

強迫症および関連症グループの代表が強迫性障害になりました。

ICD-11からは、基本的に障害という言葉は症に置き換えるとのことですから、病名も強迫症になっていくはずです。
ただ、しばらくは、強迫性障害の病名も併用されるはずなので、このブログでは、強迫性障害の省略形として、強迫症という病名を使っています。

一昔前は、強迫神経症という病名でしたが、神経症という言葉自体が誤解を招きやすいので、強迫性障害になったのですが、障害という言葉も相応しくはないそうで、強迫症にするようです。

強迫症状は、重症だとほぼ不可逆だし、日常や社会生活での大きな障害になりますから、強迫性障害でもいいと思っていますが、病名はできるだけ重々しくしないという考えも理解はできます。

一昔前は、精神分裂病という病名であった統合失調症は年々減少して軽症化の方向に向かっているそうです。

妄想状態は思い込みの強い状態なので、精神分裂という言葉からそれを思い込んだら、症状は悪化する可能性はあります。
統合失調のほうが、言葉としての意味が分かり難い分、その状態を想像し難いのです。

統合失調症が減少している理由はいくつかありそうですが、神経症と精神病の区別をはっきりしなくても良くなったので、今まで統合失調症の傾向(妄想傾向)があるから、その病名を付けていた患者に、本来の病名を付けれるようになったというのもあると思います。

統合失調症の症状は、原虫感染で出るという説もあり、何割かはそれが原因だとしたら、他の感染症と同じようにその分の患者も減っていくはずです。

それと、スピ系といわれるオカルトな方向に幻聴のある妄想性の強い人達が大量に流れているのも確かです。
妄想が許される世界で同種の人達と妄想世界に安住しているわけです。

ただ、やはり統合失調症の主症状の幻聴を抗精神病薬で簡単に抑えられるようになったというのが一番大きいかもしれません。
重い統合失調症のほとんどは、特定の病院でその抗精神病薬で鎮静させているので、一般社会ではそれほど会わないはずです。

統合失調症が減少している代わりに、発達障害が急増しているそうです。

精神障害になりやすい人の多くは、発達障害がベースにあるというのが今の考えです。

子供の発達障害の何割かは、大人になっても脳とか人格が発達しないので、精神障害やパーソナリティ障害に形を変えるわけです。

強迫性障害は、内面的には、分裂思考や両価性思考、妄想的思考、反芻思考、抑うつ症状そういった精神病的な面もありますが、それでも統合性は維持できるという特殊な病態です。

逆に、統合失調症を治していく途中で強迫症状が出たり、強迫観念自体は、PTSDや不安障害でも、うつ病のような気分障害でも、少し病んでいる一般の人でもある程度は持っていますから、それらと強迫性障害の違いは、強迫症的な強迫行為があるかどうかです。

強迫症では、特別に強迫観念が浮かびやすいから、強迫行為も繰り返されるのですが、やはり思春期の発症が多く、大人は発症し難いことを考えても、一次的な原因としては、発達障害が根本にある可能性が強いです。
みんながそうではないと思いますが、強迫性障害の何割かは発達障害のはずです。

発達障害があっても普通の子たちと同じように扱われることで、家族との関係や学校生活なとででのストレスが多くなり、子供の立場(18歳未満)では、嫌でも何年かはその環境に耐えないといけませんから、複雑性PTSDのような感じで、強迫症状が出るのではと。
元々感受性が強いので、思春期により過敏になって、周りの人達が鈍感で汚らわしく思えたり、発達障害的傾向で劣等感を感じたり、テストや受験の不安で、間違えることが怖くなったりするわけです。

女性の場合、産後うつのように、妊娠出産のストレスで強迫症状が出ることもあるので、思春期と同じようにホルモンバランスの変化なども一因としてはあり得ますが、不安を感じやすく精神的に不安定になっている状態で強いストレスに耐え続ける生活が続くというのが、強迫症の二次的な原因のはずです。

それらのもっと根本的原因が、この前に書いたミクログリア仮説(脳内の免疫細胞の異常)かもしれませんが。


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